イノシトール

今回は、ビタミン様物質のイノシトールです。

概要

・水溶性ビタミン様物質。

・体内で生合成されるので、ビタミンとは認められていない。

・広い意味では、ビタミンB群の仲間。

「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれる。

・脂肪肝、肝硬変を予防する。

・神経機能を正しく保つための必須の栄養素。

・神経細胞の膜に多く含まれる。

友達関係

・コリン
・ビタミンB群

働き 

・脂肪やコレステロールの流れをよくし、動脈硬化、脂肪肝を予防する。

・細胞膜を構成するリン脂質の重要な成分となる。

・脳細胞に栄養を補給し、神経を正常に保つ。

・髪の健康を維持する。

・湿疹を防ぐ。

補給法

・体内で合成される量には限界があるため、グリーンピースやオレンジなどイノシトールを豊富に含む食品やサプリメントから積極的に供給したい。

・サプリメントで補給の際は、同じく脳細胞に栄養を与えるビタミン様物質のコリンおよびビタミンB群が配合された複合タイプを摂取するとより効果的である。
  (ただし、製品ごとに定められている摂取量は厳守すること)

欠乏症への注意

・カフェインはイノシトールを消費するので、コーヒーを多飲する人は、欠乏症に注意したい。

◎主な症状
湿疹、脂肪肝、肝硬変、動脈硬化、うつ病、脱毛

過剰摂取すると・・ 

・水溶性のため過剰症の心配は特にない。

・ただし、妊娠中、授乳中の過剰摂取については、十分な報告がないので注意が必要。

・過剰摂取により、イノシトールに含まれるフィチン酸がカルシウム、亜鉛、鉄などのミネラルの吸収を妨げることがある。

イノシトールを多く含む主な食品

スイカ、オレンジ、メロン、グレープフルーツ、桃、小麦胚芽、牛乳、サツマイモ、ササゲ、グリーンピース、キャベツ、トマトなど

これらの栄養素だけとれば症状が良くなるという話ではありません。
栄養のバランスを考えるときに参考にしていただければ幸いです。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスをとることが大切です!

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