概要
- パントテン酸は、生物界に広く分布する栄養素で、ほとんどの食品に含まれる。
- 細胞内で、糖質や脂質が燃焼する際に欠かせないコエンザイムAやフォスフォパンテティンの構成成分でもある。
- 水溶性ビタミンである。
- グループ : ビタミンB群
友達関係
・ 糖質、脂質、ビタミンB6、葉酸、ビタミンC、ビタミンE
働き
- パントテン酸は、糖質、脂質などの代謝に働き、エネルギーを産生。
- 抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンの合成にもかかわり、同時に自律神経伝達物質をつくるのにも欠かせない栄養素である。
- また、ビタミンB6や葉酸などとともに免疫力を強化。
- 解毒作用もある。
- 善玉コレステロールを増やす働きもあり、コレステロールが動脈の壁に付着するのを妨げ、動脈硬化や心疾患を予防する。
- パントテン酸は、腸内細菌により体内でも合成されている。
補給法
- パントテン酸は、体内でもつくられるので、通常の食事をとっていれば、不足することはない。
- 体内でも合成されるが、長期にわたり抗生物質を服用している人は、腸内細菌による供給が期待できないので、サプリメントで補給したい。
- 水溶性ビタミンのため毎日の補給が好ましい。
- 摂り過ぎの心配はほとんどない。
- ストレスを緩和するためには、パントテン酸にビタミンCとEを組み合わせると効果的。
食事摂取基準(目安量)
- 成人男性 5~6mg/日
- 成人女性 5mg/日
不足すると・・
- 普通の食生活を送っていれば、欠乏の心配はない。
- アルコール、カフェインを多飲すると、パントテン酸が不足気味になる。
- 不足すると、体の抵抗力が低下する。
過剰摂取すると・・
- 過剰摂取しても特に心配はない。
- ただし、ごくまれに下痢などを起こすことがある。
- 授乳期にも必要な栄養素だが、過度な摂取は避けたい。
パントテン酸を多く含む主な食品
干しシイタケ、ウナギ蒲焼、イワシ、子持ちガレイ、ニジマス、メカジキ、鶏卵、牛肉、牛レバー、豚肉、豚レバー、鶏肉、鶏レバー、納豆、アボカド、サツマイモなど
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスをとることが大切です!
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