良いサプリメントを選ぶための6つのチェックポイント

こんにちは! 

最近、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどには、様々なメーカーの似たような種類のサプリメントがあふれています。
ですから消費者は「何を、どう選べば良いのか」本当に迷ってしまいますよね。
では、何を基準にサプリメントを選べば良いのでしょうか。

価格でしょうか?
味や香りでしょうか?
いかにも体に良さそうなパッケージでしょうか?
それとも、有名なタレントさんがCMしているものでしょうか?

健康のために摂るサプリメントも粗悪品を選んでしまうと、身体に良いどころか、害になってしまうおそれもあるので注意したいものです。
そこで今回は「良いサプリメントを選ぶための6つのチェックポイント」ということでレポートします。

【その1】成分が明確に表示されているか?

☆まずは、購入の際には、サプリメントのパッケージに内容成分が表示されているかを確認をすることです。

☆加工食品(容器に入れ、又は包装されたもの)には、
・名称
・原材料名
・原料原産地名
・内容量
・期限表示
・保存方法
・原産国名
・製造者等の氏名及び住所
等の表示がJAS法により定められています。

☆最近では、インターネット上で、製品の内容成分をはじめとした詳細な情報を提供している企業もあるので参考にできます。

☆消費者本位の企業であれば、必ず内容成分に関する細かな情報を提供してくれるはずです。

☆製品そのものに自信を持っている企業は、情報開示を積極的に行っています。

【その2】原材料はなにか?

☆サプリメントには、以下のものなどがあります。

・自然の素材からそのまま成分を抽出してつくったもの
・自然の素材を発酵してつくったもの
・自然の素材を微生物の働きなどを利用して合成したもの
・科学物質などを原料として合成したもの

☆サプリメントは、食品と同じように、原材料の表示が食品衛生法により義務づけられています。

☆原料が天然由来か合成かを表示する義務はありません。
・たとえば単にビタミンCとのみ記載されていれば天然由来か合成かは区別できませんが、そこに野菜や果物などの名称が表示されていれば天然ものだと分かるでしょう。

☆天然もの
・一般的に天然のもののほうが安全だと思われがちですが、天然に微量に含まれる毒性物質も濃縮されているおそれもあり得ます。
・しかし、天然ものには合成栄養素では補いきれない栄養素も含まれているので、やはり品質の良いサプリメントが多いともいえます。

☆合成もの
不純物がなく農薬の心配はしなくてもよく安価ではあります。
・医薬品のビタミン剤は、合成の代表的なものですが、多少の副作用のリスクはあります。

☆個人的には天然ものを選択しますが、天然にも合成にもどちらにもメリット、デメリットがあるのでそれを踏まえて選びたいものです。

☆メーカーの中には品質向上を目指し、日々研究を行っているところも多くあります。そのメーカーの製品に対する姿勢も選択するための重要な要素のひとつでしょう。

【その3】:余分な添加物が入っていないか?

☆本来、サプリメントは必要な栄養素だけでつくるべきものです。

☆しかし、実際には、以下のような添加物が含まれています。
・防腐剤
・砂糖
・スターチ
・塩分
・麦芽
・イースト
・ミルク
・大豆抽出物
・人工香料
・合成着色料など

☆サプリメントの錠剤の形をつくるときに、以下のような物などが必要になります。
・賦形剤:材料を固めたり、体積を増やしたりする。
・滑剤:材料を鋳型から離れやすくする。
・光沢剤:湿気を防いだり飲みやすくする。

☆粗悪なサプリメントの中には、7~8割がこうした賦形剤でつくられていて、栄養素がほとんど含まれていないものもあります。

☆これらの添加物が、ビタミンやミネラルの何倍も入っている製品もあります。

☆表示とはまったく異なる成分が添加されていることもあります。

☆マルチミネラルの原材料を例にとると
・マルチミネラルの原材料には、セルロースショ糖脂肪酸エステルが使われることがあります。

ショ糖脂肪酸エステル:代表的な合成物。かつては衣類用の合成洗剤の主成分として使われたこともあり、多量に摂取すると下痢をすることもあります。賦形剤として使われます。

炭酸マグネシウムも使いますが、滑剤ドロマイト(白雲石)という岩石から得られます。ドロマイトはカルシウムやマグネシウムの原材料にもなりますが、有害な重金属などが混入している可能性があります。ホタテ貝の殻をカルシウムの原材料に使っているメーカーもあります。ドロマイトにしても貝殻にしても天然物ではありますが、通常は人が口にしないものです。

シュラックは、昆虫から得られる光沢剤です。

保存料、着色料、香料、甘味料なども栄養素とは全く関係のない物質です。

☆サプリメントの錠剤
・おいしそうな色や香りをつけたり

・飲みやすくするために小粒状にしたり

・ハートや星の形にしたり

これらは、人工香料や合成着色料、賦形剤をたくさん使っていることになります。

☆噛んで食べるタイプのサプリメントは、味を美味しくするために甘味料を使っていることがあります。しかもカロリーを抑えるために砂糖の200倍もの甘味がある人工甘味料アスパルテームがよく使用されます。これは、脳腫瘍を引き起こす可能性が指摘されています。また、アスパルテームは動物実験で、リンパ腫や白血病が起きていることがわかっています。

☆日本では甘味料として使われるステビアは、長期摂取と毒性に対する結論が出ていないことを理由に、ヨーロッパなどでは今までは不承認でした。(今は食品添加物としてステビアの使用が許可されたようですが・・)

★その他摂りたくない添加物(例)
・粉を固める「賦形剤」としてよく使われる「乳糖」は、乳糖不耐症の方や牛乳にアレルギーのある方にとって注意が必要な成分です。

・「アスコルビン酸(ビタミンC)と保存料の安息香酸の二つが反応すると、体にとって有害なベンゼンが発生する可能性が指摘されています。

・合成甘味料にもいろいろあります。先ほど出たアスパルテームの他、アセスルファムK、スクラロースなどもお勧めできない顔ぶれです。「アセスルファム K(カリウム)」は、イヌを用いた2年にわたる動物実験によって、リンパ球の減少や、肝障害の目安とされる GPTの数値が増えるなどの障害が見られています。

・ゼリーやドリンクには、味をよくするため、「糖類」が多量に含まれていることが少なくありません。そうすると、糖類が原因となって「糖化ストレス」を引き起こす問題が出てきます。血中の糖は、タンパク質と結合して最終糖化産物という物質になるのですが、糖の摂り過ぎによってこの物質が増え、血管や細胞を傷つけるなど体の中で様々なトラブルを起こすのです。肥満や糖尿病、動脈硬化、神経障害といった病気や健康障害の引き金になります。皮膚や骨のコラーゲンも糖化ストレスでもろくなってしまう変化を引き起こします。

【その4】:どのような加工方法でつくられているか?

・日本の多くのサプリメントは、大量生産・低価格化を図るために、製造過程で「高温加熱処理」することが多いようです。

・しかし、セ氏55度以上の温度による加熱処理は、大切な栄養素や有益な酵素の60%を空中離散させてしまうと言われています。

・本来、サプリメントに含まれている天然の栄養素は、酵素によって体内吸収率が促進されます。

・しかし、高温処理すると、その大切な酵素が働かなくなる恐れがあります。

セ氏37度以上の温度で加工されたものは酵素が壊れてしまい、せっかくの活性作用が失われてしまいます。

・したがって、良いサプリメントの条件としては、酵素が活性作用を失わない温度、つまり人間の体温に近い35~37度ぐらいの低温処理で十分な時間をかけて製造されたものと言うことができます。

【その5】:体内で有効に働く工夫がされているか?

・栄養素以外に、賦形剤、保存料、着色料、香料、甘味料などの物質を必要以上にたくさん使っているサプリメントは粗悪品と言えます。

・ただでさえ、その1粒に含まれる栄養素が少ないのに、吸収される栄養素はさらに微々たるものとなります。

・高品質のサプリメントは、体内に十分吸収され、有効活用するように工夫されています。

・たとえば、消化・吸収を助ける酵素類を配合し、体内で溶ける時間もはっきりと説明しています。

・このようなサプリメントを選ぶことも、質の高いサプリメントを選ぶポイントの1つです。

・栄養素は、一般的に単独では体内に吸収されにくく、他の栄養素との相互作用によって、初めて働くようにできています。

・骨を強くするためにカルシウムを摂取する場合、カルシウムだけのサプリメントをとっても、骨には取り込まれません。ビタミンDの働きがあって初めて骨へ吸収されるのです。

・つまり、体内に吸収されやすい工夫がされ、他のさまざまな栄養素が組み合わされた総合的なサプリメントを選びたいものです。

・その点から言えば、マルチビタミン系のサプリメントがもっとも手軽で安心できるサプリメントと言えましょう。

【その6】:製品の品質管理は徹底しているか?

・サプリメント製品にとって大切なのは、きちんと品質管理されているかどうかです。

・サプリメントは言うまでもなく、人間の口に入るものですから、清潔できちんと品質管理されているメーカーの製品を選ぶ必要があります。

・メーカーによっては、製造段階を専門業者に委託しているところもありますが、その後の製品管理はメーカーの問題になります。

・製造を外部に委託するメーカーの製品が悪いわけではなく、あくまで製造過程においてしっかりとした品質管理がされているか否かがポイントになります。

・良いサプリメントを見分けるひとつの判断材料としては、
 自社工場にて製造していること
 GMPのような第三者の機関によって定期的な品質管理のチェックを受けていること
 が挙げられます。

・ほとんどのサプリメントは原材料から製品化され、消費者の手に届くまで1年以上経過していることが多いようです。

・大量生産・低価格を実現するためには、大量に買い付け、ストックする必要があるので仕方のないことかもしれませんが、長期間保存された原材料は、酸化したり、腐ったり、カビが生えることも十分にあり得ます。

・日本に輸入される果物類と同じように、防腐剤や防カビ剤を使い、さまざまな添加物を加えていては「天然栄養素から作られたサプリメント」とは言えません。

・さらに、添加物によって品質が劣化することされ考えられます。

・また、何か月も日の当たる店頭に並んでいた製品、倉庫に長い間眠っていたようなサプリメントも選ぶ価値はないでしょう。

まとめ

☆ まずは、成分が明確に表示されているかどうかを確認します。製品そのものに自信を持っている企業は、情報開示を積極的に行っているので、その点もポイントになります。

☆ 原材料については、天然か合成かの選択(個人的には天然ものをおすすめします)はありますが、メーカーの中には品質向上を目指し日々研究を行っているところもあるので、その製品に対する姿勢を感じ取れるかどうかもポイントです。

☆ 添加物についてですが、「添加物を一切使わない」ということは、まず無いと思われますが、添加物を必要以上に使っていないか、明らかに身体に害があると言われているものを使用していないかのチェックは必要でしょう。

☆ 加工方法についても、明記されていればいいですが、無い場合は、お客様相談窓口で確かめてみるのも良いでしょう。しかし日本のサプリメントでは、大量生産・低価格化を図るために、製造過程で高温加熱処理することが多いようで・・・ということは、製造過程のなかで、原料時にあった栄養成分量が製品になった時点で減っているということなので、それを理解したうえで選択する必要があります。ちなみに日本では、成分が表示通りに入っているかどうかという、原料と製品の2段階の成分量分析検査をすることは義務化されていません

☆ 体内で有効に働く工夫についても、体内で溶ける時間をはっきりと説明してある場合は良いですが、無い場合は、お客様相談窓口で確かめてみるしかないでしょう。日本のサプリメントは、体内できちんと溶けるかどうかの崩壊性試験も義務化されていません

☆ 製品の品質管理については、自社工場にて製造しているかGMPのような第三者の機関によって定期的な品質管理のチェックを受けているかがチェックのポイントです。

サプリメント製品を選ぶ時は、これらのポイントをしっかりチェックし、自分の目的と健康状態に合致した良質なサプリメントを利用するようにしたいものです。
価格やメディアのコマーシャルなどに惑わされることなく、良質なサプリメントを選ぶ目を養いたいものです。

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