人間ドックへ行って「血糖値が高いですね。」なんて言われたことありませんか?
今、多いんですよ。
糖尿病が強く疑われる人 890万人
糖尿病予備軍、隠れ糖尿病の人 1320万人
これは平成19年のデータですから・・今はもっと増えていると想定されます。
糖尿病自体にはほとんど自覚症状がないため・・・
「まあ、気のせい、気のせい・・」
「たまたま、血糖値が高かっただけ・・」
なんて、ぜんぜん気にかけていない人が多いみたいです。
その裏付けとして、糖尿病が強く疑われる人の約45%の人が治療を受けていないというデータもあるようですから・・。
問題があるのに問題を解決しようとしない・・
これは、糖尿病の怖さを知らない、早期治療の重要性を理解していない現れでしょう。
そこで、糖尿病について初歩の初歩から見ていきたいと思います
そもそも血糖って?
そもそも「血糖」とは、血液中の「ブドウ糖」の事。
ヒトの体は、細胞の集合体。
すべての細胞が活動する主要なエネルギー源は、血液中のブドウ糖「血糖」なのです。
そもそも糖尿病って?
血糖値が通常より高い状態を「高血糖」といい、慢性的に高血糖になる病気が「糖尿病」なのです。
血糖値は、1日の中で変動します。食事の前は低く、食後に高くなります。
糖尿病のなり始めは、食前の血糖値は健康の人とほぼ同じくらいでも、食後の血糖値が高い「食後高血糖」が見られるようです。
これは症状の出にくい糖尿病で最初に現れる特徴で、糖尿病の悪化を防ぐポイントだそうです。
ところでインスリンって?
食事と並んで血糖値を左右するもう一つの大きな要素は「インスリン」です。
ブドウ糖が細胞のエネルギーになると言いましたが、実がブドウ糖は単独では細胞の中に入ることができず、インスリンを必要とします。
インスリンとは・・・
すい臓で作られているホルモンで、血糖を細胞の中へ導く役目を担っています。
食事をとって血糖値が高くなると、すい臓からの大量のインスリンが血液中に分泌されます。
そのインスリンの作用でブドウ糖が全身の細胞に入り込み、同時に余分なブドウ糖は、肝臓や脂肪組織に蓄えられます。
つまり、インスリンは血糖値を下げるということです。
糖尿病は、血糖値を下げるインスリンが十分に作用しないため起こります。
高血糖の原因は・
インスリンの分泌量が少ない
すい臓のインスリン分泌量が弱くなって、インスリンの量自体が減ると「高血糖」になります。
インスリンに対する体の感受性が低下する(インスリン抵抗性)
内臓脂肪が多い人、おなかが出ている人がなりやすく、インスリン分泌量は足りているのに「高血糖」になります。
追加分泌のタイミングが遅い
インスリンはいつも絶えず「少量分泌(基礎分泌)」されています。
食事をして血糖値が高くなり始めると、ふつうは直ちに「追加分泌」が始まりますが、この反応が鈍いと「食後高血糖」になります。
食後高血糖がいけない理由・・
糖尿病が悪化してしまう。
「食後高血糖」を放置していると、すい臓が疲れてしまい、インスリンの分泌量が減ってきて食前の血糖値も上がり「食後高血糖」はさらに高くなります。
動脈硬化が早く進行してしまう。
高血糖が続いていると、動脈硬化が年齢よりも早く進行して心臓病や脳卒中が起きやすくなります。
動脈硬化の進行スピードは「食前の血糖値」よりも「食後の血糖値」と強い相関関係があるようです。
まとめ
糖尿病の悪化を防ぎ、合併症を予防するためには「食後高血糖」が招く悪循環を断ち切ることが大切です。
インスリンの追加分泌のタイミングが遅れたり、インスリン抵抗性が生じるのは、「加齢」や「体質面の遺伝」も関係していますが、「過食」、「運動不足」などの生活習慣による負担の影響が少なくないのです。
やはり生活習慣・・
これは正すことができる・・
日々、規則正しい生活をする「意識」を高く・・・
「わかちゃいるけど、なかなかねぇ・・」
何て言っていたら手遅れなんてことも・・
これかなり重要です。
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