カリスマはどこから生まれる?
「~のカリスマ」などと、よく耳にしますよね。
その「カリスマ性」、ごく一部の人しか身に着けられないと思っている人が多いと思いますが・・・
実は、カリスマ性の80%は、その人の「身体の使い方」や「たたずまい」から生まれているというのです。
カリスマはというのは?
「カリスマ」というのは、「たたずまい」だけで、周りに影響を与えます。
「立ち姿」ひとつで、周りに「こんな人になりたい!」という相手のハートに、スイッチをいれてしまいます。
実際に、座る姿勢一つで、その場に居合わせた人達の言動に影響を与える人もいます。
「マナーのカリスマ」は、お辞儀一つで会場をうならせます。
「冗談のカリスマ」は、登場の挨拶一つで会場を爆笑させます。
カリスマとは、「少ない労力」で「たくさんの影響力」を与えられる人のことです。
ごく一部の人しかなれない先天的なものではなく、反復と鍛錬で身につけられるスキルです。
身体の使い方を変えることで・・
実は、どんなに「知識」がなくても、「スキル」がなくても、即座に発揮できる影響力があります。
それが、「フィジオロジー・リーダーシップ」という「自分の身体の使い方を変えることで、まわりにより良い影響を与える」ということです。
これはほとんどの人が気づいていないのですが、あなたが、どんな姿勢や表情をしているのかということで、周りの人に影響を与えられるということです。
ですがそれは、いざというときだけ、意識するのでは影響力は手に入りません。
なにもないときに、どんな身体の使い方をしているのか、それが影響力を決めるのです。
カリスマの80%が「身体の使い方」からやってきます。
そして、その「身体の使い方」は、全て100%あなたのコントロール下にあります。
影響力の80%が自分のコントロールできることなのです。
リーダーは自らの身体の状態・見られ方に対して、責任をもたなければなりません。
振舞い一つで、周りの人の人生が変わることがあるのです
身体の使い方が、自分の感情をコントロール??
しかし、なぜそのような「身体の使い方」が、影響力を与える上で、自分の望む人生を創り出す上で、大事なのでしょうか?
最高の人生を創り出す上では、行動力だけでなく、戦略や、充実感や、チームや、メンターなどさまざまな要素が重要になってきます。
しかし、とりわけ重要なことが、「あなたが、どんな感情の状態でいるのか?」ということなのです。
自信を感じている人は、生まれつき自信家なのではなく、「自信を創り出す身体の使い方」をしているのです。
不安を感じている人は、生まれつき不安体質なのではなく、「不安をつくりだす身体の使い方」をしているのです。
つまり、どんな身体の使い方をするかによって、自分の内側で生じる「感情の状態」が変わっていくのです。
「身体の使い方」が「感情のスイッチ」になるのです。
思うように感情を引き出せない大きなポイント2つ
あらゆる「感情」はそもそも私たちの中にすべて含まれています。
しかし、なぜ思うように感情を引き出せないのか、というと大きなポイントが2つあります。
その感情がどんな感情なのか明確に定義できていないこと
つまり、「幸せになりたい」といっている人がいたときに、「幸せってどういう状態ですか?」という質問への答えがないということです。
ですので、自分が幸せを感じていたとしても、実は気づいていない人、というのが物すごく多く溢れています。
その感情を引き出す「身体の使い方」がわかっていないこと
つまり、自信がない人、というのはいないのです。
ただ自信を感じられない「身体の使い方」になってしまっている人がいるだけなのです。
勇気がない人がいるのではなく、勇気を引き出す身体の使い方をしていない人がいるだけなのです。
影響力のあるリーダー達がマスターしている必須スキルの第一位は、「自分の感情の状態をマネジメントできること」です。
自分の身体の使い方を具体的に変えることで、「欲しい感情・状態」を引き出すのです。
不安を乗り切るためにも、勇気をふりしぼるためにも、コミットメントを貫くためにも、身体の使い方を具体的に変えてください。
具体的に明確にすることが第一優先
なんとなく「身体の使い方」を変えたら、なんとなくの変化しか得られません。
ときどきしか「身体の使い方」を意識しなければ、ときどきしか感情の状態を変えることができません。
「身体の使い方」を変えるのは「感情の状態」をデザインするためです。
そのため重要となるのは、まず「自分がどんな感情の状態になりたいのか?」ということを明確にすることとなります。
そして、重要なポイントは、その感情の状態を感じるために、具体的にどのような「身体の使い方」をしたらいいのか?ということを明確にすることにあります。
一貫して、意識して、自分の「身体の使い方」を変えることで、自分の感情を一貫して、最高の状態にすることができます。
その人が日ごろから積み重ねてきた「在り方」が自然に表情や、姿勢や、振る舞いへ溢れ出てくるのです。
「身体の使い方」を具体的に変えることで、人生を具体的に変える第一歩にしてみてはいかがでしょうか。
より戦略的に変化を作り出していきたい、より具体的に変化させる方法を知りたい、そのために、戦略的に、意識的に「身体の使い方」をつくってみてください。
まとめ
身につけるべきリーダーシップの姿勢
1)なにもなくとも「身体の使い方」を意識するだけで周りに影響を与えられる。
2)自分の感情が、相手の感情に影響を与えていく。
3)感情は、ある特定の「身体の使い方」からつくられる。
実践的リーダーシップの習慣を身につける
1)いつもどんな姿勢でいますか?どんな姿勢でいたらいいでしょうか?
2)いつもより胸を2cm前へ、口角を3mm上にしてみましょう。
3)自分はどんな風に見られているか?見た目を改善していきましょう。
『あのルーティーンを見て・・・』
ラグビーの五郎丸選手を見て、この話しを思い出しました。
ラグビー日本代表のキッカー 五郎丸選手のキック前にとるポーズ。
何かを取り組む前に行う決められた一連の動作 「ルーティーン」
プレッシャーのかかる中、成功するイメージを作り、自分の感情をうまくコントロールして集中力を高めていく。
それをルーティーンと呼ばれる、一連の決まった「身体の使い方」から、良い感情を生み出していき、キックを成功へと導く!
回りの仲間たちも、五郎丸選手がいつも行う、その一連の「身体の使い方」を見ると「よし、行けるぞ」という「成功のイメージ」を持てるようになる。
キックをする時の、その一連の動作は、チームのリーダー的存在、カリスマ的存在を彷彿させます。
野球のイチロー選手も打席に入る前に、一連の「身体の使い方」をするように、トップアスリート、カリスマ的な存在の選手に多く見られるように感じます。
「楽しいから笑うのではなく、笑っているから楽しい事が起こる!」
周りに影響を与えられる「身体の使い方」を意識したいものです。
参考著者: 池田貴将氏、アンソニー・ロビンズ氏
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