葉酸(フォーリックアシッド)

概要

 

・ 化学名:プテロイルグルタミン酸。

・ ホウレンソウの抽出物から発見された水溶性ビタミンB群の一種。

・ グループ : ビタミンB群

友達関係 : ビタミンB12、ビタミンM,U因子、ビタミンBc

・ ビタミンB12とともに造血に働き、貧血を予防することで知られている。

・ ビタミンM,U因子、ビタミンBcなども葉酸、あるいは葉酸含有物である。

働き

・ 葉酸はビタミンB12とともに赤血球を産生し、たんぱく質の合成にも働く。

・ また、細胞核の中で遺伝子情報を保存する核酸(DNA、RNA)の合成に不可欠で、体の細胞分裂を指示し、発育を促す。さらに抗体をつくり、免疫力を強化する。

・ 腸内細菌によって体内でも合成される。

補給法

・ 補給の際は、協力関係にあるビタミンB12、体内で葉酸を活性型に変換するビタミンCと一緒に摂取してビタミンのバランスにも気を配る事。

・ なお、ビタミンCの大量摂取は葉酸の排泄量を増加させる。

食事摂取基準(推奨量)

・ 成人男女 240μg/日  

・ 耐容上限量 1,300~1,400μg/日

不足すると・・

・ 日本人の場合、通常の食事をとっていれば、葉酸の不足はほとんどない。ただし、食生活が乱れている人は、サプリメントで補給したい。

・ 葉酸が不足すると、赤血球がうまく産生されず、悪性貧血を招いたり、出血傾向の病気に対する抵抗力が衰えたりする。

・ また、新しい細胞がつくられなくなるので、腸管などの粘膜に潰瘍ができやすくなる。

過剰摂取すると・・

・ 葉酸を大量摂取すると、発熱、じんま疹、紅斑、かゆみ、呼吸障害などの葉酸過剰症をおこすことがある。

・ また、ビタミンB12欠乏症の診断を困難にしたり、小腸からの亜鉛の吸収を抑制する可能性があるため、食事摂取基準でも耐容上限量が設けられている。

多く含む主な食品

 ホタテ貝、イチゴ、ドリアン、牛レバー、豚レバー、鶏レバー、枝豆、そらまめ、モロヘイヤ、アボカド、菜の花、カラシ菜、トウモロコシ、シュンギク、ホウレンソウ、アスパラガス、カブの葉など

食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスをとることが大切です!




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